政界時評より抜粋
納得できない安倍元総理暗殺事件事後の対応
この度、発生した安倍元首相暗殺事件、警察幹部が辞職、涙ながらに謝罪されるなど警備当局の不備が問題となったが、未だに理解というか納得できないことがある。
それは「自由民主党奈良県連合会」「安倍事務所」の対応だ。
この件につき自民党奈良県連が公式に謝罪されたことは、ついぞ、なかった。
世間の風潮は警備当局の責任ばかり追及されているが安倍氏を受け入れ集会を企画、聴衆を動員した主催者である自民党奈良県連、今回、安倍元総理おひとりが標的となったが銃弾が外れ聴衆、それも女性・老人・子供などが巻き添えになるなど被害が拡大していたら・・・
少なくとも主催した者として、党内でなく世間に対し公式に謝罪すべきと思う。
また、安倍事務所の対応にも首を傾げざるを得ない。
安倍氏を守り安倍氏の盾となるべき秘書の姿は、見当たらなかった。安倍氏は総理の職は辞されたが現役の衆議院議員である。選挙区である山口県の事務所だけでなく東京にも議員会館だけでなく複数の事務所を構えておられたと思うので安倍事務所に直接、間接に関わられていた関係者は少なくとも数十人は、おられた筈だ。特に他県遊説に、おひとりで行動されていたとは信じ難い。かつて、警察に事情聴取されたことを苦に自死された秘書もおられた。側近たる秘書は何をしていたのか。強い疑問を感じる。
復興より慰霊が先決
復興事業より慰霊事業が先決
かつて三宅島の大噴火により全島民に避難命令が出た
後に解除された時3分の1の島民は戻られなかった
この度の東日本大震災においても主要被災3県では人口が減少することはあっても増加することは、まずあり得ない
復興事業を始める前にメモリアルCDや墓地の再建など先ずは慰霊事業を最優先し
その過程で残存されるか否か意識調査を行い残存人口を確定したうえで復興事業を推進すべきだと思う
例えば漁業従事者は○万人
気仙沼(例)に東洋最大の漁業基地を整備、一大団地を構成するなど地域、職種に特定した大規模な支援策を講じるべきである
ここに公民館があった、ここに体育館があったと元通りに復元しても人口減少に伴い建物は立派でも中はがらがらということになりかねない
限られた国の予算を有効に使うべきである
大相撲、懸賞金に疑念を呈す
国技、大相撲が空前のブームである
八百長問題など一連の不祥事を乗り越えて今、相撲は幅広い世代に支持されている
私も相撲ファンの端くれだがテレビ中継を見るたび疑問に思うことがある
それは懸賞金だ
世の中の、あらゆるスポーツで勝負に勝つ度に懸賞金が堂々と贈られる世界は相撲だけである
無論、ゴルフや野球、最近は他の競技でも激励の意味合いで懸賞金が贈呈されることが多くなったが、それと相撲の世界とは相当に異なる
子供も見ているなかで、懸賞金の束をさも得意気にかざす力士の姿
しかも、その場面がNHKをはじめ公共の電波で映される
サッカーで毎々、シュートの度によくやったと公衆の面前で懸賞金が贈られるだろうか
様々な改革を不断に実行されてきた相撲協会をはじめ関係各位に違う形で力士の労を労うことができないか
是非とも検討して頂きたいと思う
移動火葬車の開発を
東日本大震災において火葬が間に合わずブルーシートにご遺体を包み穴を掘って仮安置したという報道があった
ご遺体をぞんざいに扱われては堪らない
私は直ちに現地に飛び火葬場の実態を視察した
幸いなことに火葬場は上物は全壊、半壊などしていたが全ての施設で堅固な炉は守られていた
担当者に伺うと朝6時から夜遅くまでフル操業しているが、ご遺体が海水を含んでいて焼却に時間がかかるうえ数が多く追いつかないとのことだった
この時トラックの上にドラム缶状の物体を括り付けた「移動火葬車」を構想したが具現化に至らなかった
今日、安倍政権によって「武器輸出3原則」が撤廃され、いよいよ日本も軍事貢献を迫られる事態となった
私は今こそ官民の英知を結集して移動火葬車を開発、生産すべきだと訴える
死者を腐乱させることなく現場で速やかに荼毘にふす
「移動火葬車」の供与こそが平和国家、日本国民全てが納得して行える軍事貢献と考える
領土問題について
安倍総理をはじめ多くの国民の悲願である北方領土の返還
今から70年前、島には16000人を超える日本人が生活していた
学校・病院・工場・・・不法占拠するロシアに対しこぶしを振り上げ「返せ!北方領土」とどんなに訴えても年月が流れ返還の難しさを感じるようになってきた
以前、北海道に出向していた際、地元の方々から「国後、択捉なんて、いらない。あんな大きな島が返還されても金がかかるだけだ。歯舞・色丹だけで充分。島が駄目なら海域だけでも手に入れたい。豊富な漁業資源、それだけでも道内だけでなく日本の漁業関係者にとってどれほどの利益をもたらすか。目の前の海を違法操業と拿捕され多額の賠償金を払わされたり、銃撃や労役で命を亡くなった同胞を想うとき、安全が確保され安定した漁業資源の確保、それこそが現実的対応だ」
と言われ衝撃を受けたことを思い出す、
海域だけでも確保する、島を買い取るなど、この際、苦渋の決断が必要ではないか
歳月の流れと関係者の労苦を想うとき
非難覚悟で、敢えて申し上げたい